こんにちは、マイホームプランナーの深草です。
「マイホーム」という人生で最も高額な買い物。間取り、設備、デザイン…と夢は膨らみますが、ちょっと待ってください!
その夢を実現するために最も重要な「お金」、特に「住宅ローン」のことは曖昧になっていませんか?
どんなに素晴らしい家を設計しても、住宅ローンが借りられなければ、夢は文字通り泡のように消えてしまいます。
今回は、金融機関の審査に落ちやすい人の具体的な特徴と、その理由、そして対策について詳しく解説します。
住宅ローン審査の基本:「お金が返ってくるか」が最重要
住宅ローンは、他のローンに比べて低金利で長期(35年など)の返済期間が設定されるのが特徴です。
金融機関が一番恐れているのは「貸したお金が返ってこないこと」。このリスクを避けるために、借入希望者の「返済能力」と「信用力」を徹底的にチェックする審査が行われます。
この審査に落ちやすい人の特徴は、主に以下の6つです。
1. お金に関心がなく、欲しいものは買うタイプ
特徴と理由
- 特徴: 自分の収入や固定支出を把握できていない。「給料が入ったら全部使う」という感覚。
- 金融機関の懸念: 手持ちがない時に、クレジットカードでのキャッシングやリボ払い、その他の消費者金融からの借り入れに頼る傾向があります。
- 審査への影響: これらの借り入れ状況(残高、利用枠、返済履歴)は全て調べられ、「計画性がなく、返済が困難になるリスクが高い」と判断されます。
対策
- 家計の見える化: まずは毎月の収入と支出を正確に把握しましょう。
- 借り入れの整理: クレジットカードのキャッシング枠を解約・減額し、できる限り既存のローンを完済してから申し込みましょう。
2. 個人信用情報に「キズ」がある(通称:ブラックリスト入り)
特徴と理由
- 特徴: 過去に組んだマイカーローンやクレジットカード、携帯電話の分割払いなどで、返済期日に遅れた履歴がある。
- 金融機関の懸念: 返済の遅延は、「約束を守れなかった」という信用力の低下につながります。特に数ヶ月以上の遅延や債務整理の履歴があると、個人信用情報機関に事故情報として記録されます。
- 審査への影響: 事故情報が記録されている状態(いわゆる「ブラックリスト入り」)では、住宅ローンの借り入れは極めて難しくなります。
対策
- 信用情報の確認: 心配な方は、CICやJICCなどの信用情報機関に情報開示請求を行い、自分の履歴をチェックしましょう。
- 遅延の解消: 現在進行形の遅延があれば、すぐに解消し、今後一切の遅延を起こさないように徹底しましょう。
3. 収入が足りていない、もしくは不安定である
特徴と理由
- 特徴: そもそも希望する借入額に対して年収が低すぎる。あるいは、自営業やフリーランスで収入が不安定。
- 金融機関の懸念: 住宅ローンは長期の返済を前提とするため、安定した返済能力が必須です。
- 審査への影響: 年収に対する年間返済額の割合(返済負担率)が高すぎると、審査に落ちます。多くの金融機関は返済負担率を30%~35%以下に設定しています。
対策
- 借入額の再検討: 無理のない返済負担率になるよう、希望する借入額を見直しましょう。
- 頭金の準備: 自己資金(頭金)を増やすことで、借入額を減らし、返済負担率を下げることができます。
4. 借入時の年齢が高い
特徴と理由
- 特徴: 借入時の年齢が高い(例:50代後半以降)。
- 金融機関の懸念: 住宅ローンの最高返済年齢は、金融機関にもよりますがおおよそ75歳~80歳です。
- 審査への影響: 借入時の年齢が高いと、希望する返済期間(35年など)が短く設定されてしまうため、月々の返済額が大きくなり、審査に必要な返済能力のハードルが上がります。
対策
- 早めの検討: マイホームの計画は早めに立て、若いうちに借り入れを開始することを検討しましょう。
- 返済期間の調整: 無理のない範囲で返済期間を短縮できるかシミュレーションしましょう。
5. 勤続年数が短い
特徴と理由
- 特徴: 転職したばかりで、現在の会社での勤続年数が短い(目安として1年未満)。
- 金融機関の懸念: 勤続年数が短いと、「今後も安定してその会社で働き、収入を得られるか」という安定性が判断しづらくなります。
- 審査への影響: 多くの場合、勤続年数1年以上を最低条件としているため、土台に上がれないことがあります。
対策
- 勤続1年を待つ: 原則として、転職後1年が経過するのを待ってから申し込みましょう。
- 例外: 業種が変わらない、キャリアアップ目的など、転職の理由をしっかり説明でき、かつ前職と合計しての勤続年数が考慮される場合もあります。
6. 健康状態に問題がある
特徴と理由
- 特徴: 過去や現在、大きな病気を患っている。
- 金融機関の懸念: 住宅ローンを借りる際には、万が一契約者に何かあった場合に残債が免除される団体信用生命保険(団信)への加入が必須条件となるケースがほとんどです。
- 審査への影響: 団信の審査で健康状態に問題があると判断されると、団信に加入できず、結果として住宅ローンの契約もできなくなります。
対策
- ワイド団信の検討: 健康状態に自信がない方も、引受条件が緩和されたワイド団信という選択肢があります。金利が上乗せされますが、まずは金融機関に相談してみましょう。
- 団信が不要なローン: フラット35など、団信の加入が任意(必須ではない)のローン商品も検討できます。
まとめ:夢を現実に変えるために今すぐできること
お家づくりは楽しいですが、夢を見る前に「現実」である住宅ローン審査をしっかり見据えることが重要です。
住宅ローンに落ちる人の多くは、「信用力」と「返済能力の安定性」に問題があります。
ご不安な方は、まずはご自身の信用情報を確認し、家計を見直し、専門家に相談することから始めましょう!
もちろん弊社でも土地からローン、建物まで一貫して一人の担当者がフルサポートさせていただきますので安心してご相談ください。