
新築住宅の打ち合わせで意外と迷いやすいのが、コンセントの「数」と「位置」です。
図面上では十分に見えていても、実際に暮らし始めると「ここにコンセントがあればよかった」「家具の裏に隠れて使えない」と気づくことがあります。
コンセント計画で大切なのは、単純に数を増やすことではありません。
家具・家電の配置と、実際の生活動線をイメージしたうえで、どこで何を使うのかを決めることがポイントです。
この記事では、新築やリフォームの打ち合わせで確認しておきたいコンセント計画について、場所ごとの考え方、設置位置、高さ、後悔しやすいポイント、チェック方法まで詳しく解説します。
新築のコンセント計画で大切なのは、「何個付けるか」だけでなく、「どこで・何に使うか」を先に決めることです。

特に、次の場所はコンセントが不足しやすいため、優先して確認しましょう。
また、家具の配置を決めないままコンセントの位置だけを決めると、家具の裏に隠れて使えなくなることがあります。
「家具・家電の配置→使用する家電→コンセントの位置」という順番で考えることが、後悔を減らす基本です。
コンセントの必要数に決まった正解はありません。
一般的な目安として、延床30坪前後の住宅であれば、家全体で40〜50個程度を一つの基準として考える方法があります。
ただし、これはあくまで目安です。
例えば、
によって必要なコンセント数は変わります。
そのため、「40個あれば大丈夫」と数だけで判断するのではなく、家電と家具の配置から必要数を考えることが重要です。
基本的には、必要な場所に予備のコンセントを設けておくと、将来的な家電の追加や家具の変更に対応しやすくなります。
コンセントを後から増設する場合、壁の中の配線工事などが必要になるケースがあります。
一方で、数だけを増やしても、家具の裏に隠れて使えなければ意味がありません。
そのため、
「とにかく増やす」ではなく、「使う場所+将来使う可能性がある場所」に追加するという考え方がおすすめです。
玄関にも、最低1か所はコンセントを検討しておくと便利です。
次のようなものを使う可能性があります。
特におすすめなのが、下駄箱の中や家具で隠せる位置へのコンセントです。
見た目をすっきりさせながら、必要なときに使えます。
また、電動自転車や子どもの外遊び用品などを玄関付近で充電する可能性がある場合は、将来の使い方まで考えておきましょう。
キッチンは、住宅の中でも特にコンセントが不足しやすい場所です。
理由は、複数の家電を同時に使用することが多いからです。
例えば、
などがあります。
【キッチンで確認したいコンセント】
① カップボード・家電収納周辺
炊飯器、電子レンジ、トースター、電気ケトルなど、常に使う家電を実際に並べて必要数を確認します。
② 冷蔵庫
冷蔵庫用の電源を確保します。
冷蔵庫は一度設置すると動かすことが少ないため、コンセントの位置だけでなく、プラグの抜き差しや将来の買い替えも考えておくと安心です。
③ キッチンカウンター
ミキサー、ブレンダー、スマートフォンの充電など、一時的に使う家電用として便利です。
④ ダイニング側
ホットプレート、卓上IH、電気鍋などを使う家庭では、ダイニング側のコンセントが重要です。
キッチンだけでなく、「ダイニングテーブルで何をするか」まで考えて配置することがポイントです。
リビングでは、テレビ周辺だけでなく、ソファ周辺や部屋の反対側にもコンセントを設けることが重要です。
テレビ周辺では、
など、複数の機器を使用する可能性があります。
そのため、テレビ周辺は一般的な2口コンセントだけでは足りなくなることがあります。
また、ソファの近くにコンセントがあると、
などに使えます。
特に最近はスマートフォンやタブレットをリビングで充電する家庭も多いため、「ソファに座ったとき手が届く場所」を意識すると便利です。
洗面所では、洗面台周辺と洗濯機周辺のコンセントを分けて考えることがポイントです。
洗面台では、
などを使う可能性があります。
「今は使わないから不要」と決めず、将来的に家電を追加する可能性があるかまで考えておきましょう。
寝室では、ベッドの両側にコンセントを設けることをおすすめします。
ベッド周辺では、
などを使う可能性があります。
特に注意したいのが、ベッドを置いた後にコンセントが家具の裏に隠れてしまうケースです。
そのため、寝室では「壁の位置」だけではなく、ベッドの幅・高さ・ヘッドボードの有無まで決めてから位置を検討すると失敗しにくくなります。
廊下や階段にも、掃除を考えてコンセントを設けておくと便利です。
特にコード式掃除機を使う場合は、家全体を掃除するときにコードが届く位置を考える必要があります。
また、将来的に、
などを設置する可能性もあります。
「部屋にはあるから大丈夫」と考えず、掃除動線に沿って確認することがポイントです。
屋外コンセントも、新築時に忘れず確認したい設備の一つです。
例えば、
などに使えます。
庭だけでなく、駐車場・玄関・勝手口・ウッドデッキなど、屋外で電源を使いそうな場所を一度歩いて確認してみましょう。
屋外用コンセントは、防雨性能などを考慮した製品を使用する必要があります。
コンセントの高さにも「絶対にこの高さ」という正解はありません。
一般的な低い位置だけでなく、使う人・使う家電・家具の高さに合わせて位置を変えることが重要です。
例えば、
というように、用途ごとに考えます。
「全部同じ高さ」にする必要はありません。
コンセント計画で起こりやすい後悔は、単純な「数不足」だけではありません。
特に注意したいのが、「位置が家具や家電と合わない」ことです。
例えば、
といったケースがあります。
このため、コンセントの打ち合わせでは、図面上に家具を置いてから確認することが重要です。
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コンセント計画で「多すぎる」と後悔することはある?
コンセントは多ければ必ず便利になるわけではありません。
例えば、家具の配置によって完全に隠れる場所や、今後もほとんど使う予定がない場所に大量に設置すると、費用や見た目の面で無駄になる可能性があります。
一方で、後から増設する場合は工事が必要になることもあります。
そのため、
「使用する場所には十分に設置し、将来使う可能性がある場所には予備を確保する」
という考え方が現実的です。
コンセントの位置は、できるだけ早い段階から検討するのがおすすめです。
特に、
1. 間取りを決める
2. 家具の配置を考える
3. 家電の種類・サイズを確認する
4. 生活動線をイメージする
5. コンセントの数を決める
6. 高さや位置を調整する
という順番で考えると整理しやすくなります。
「コンセントは最後に考える」のではなく、家具・家電の配置を決める段階から一緒に考えることが大切です。
新築のコンセント計画で後悔しないためには、「何個必要か」だけを考えるのではなく、「どこで・誰が・何を使うのか」を具体的にイメージすることが大切です。
特に重要なのは、
① 家具の配置を決める
② 家電を洗い出す
③ 生活動線を確認する
④ 必要な場所にコンセントを配置する
⑤ 将来使う可能性がある場所に予備を設ける
という流れです。
図面だけを見るのではなく、実際に家の中を歩くように「朝起きてから夜寝るまで」をイメージしてみましょう。
「ここでスマホを充電する」「ここで掃除機を使う」「ここに家電を置く」と具体的に考えることで、コンセントの数や位置が見えてきます。
コンセント計画は、家が完成してから変更するより、設計段階で暮らしを具体的に想像して決めることが、後悔を減らすポイントです。